花だより

小唄解説~木村菊太郎著より~

小唄解説~木村菊太郎著より~

きりぎりす

曲 清元お葉 きりぎりす そなたの足は 細くて長くて何故にちっくり曲がってるそれでなければ エエちょいと跳ねてとまられぬ 安永年間(1772-80)に流行した上方小唄「九色唱歌」という九つの小唄の中に「ええきりぎりす そなたの足は 何故にぎ...
小唄解説~木村菊太郎著より~

書き送る

書き送る 吾が手ながらも羨まし恋しき人の見ると思えば恥ずかしき嘘も誠も命毛に 契いしことの判じもの待つも幾夜の後朝に 人目の関と明烏 江戸時代の江戸端唄。明治期に新作された江戸小唄である。この小唄は廓の女が絶えて久しく逢わぬ男のもとに、思い...
小唄解説~木村菊太郎著より~

うからうから

作者不詳 うからうからと 月日経つのに梨の礫の沙汰無しは闇じゃ闇じゃと待つうちにお月さまちょいと出て南無三宝蕎麦屋さん何刻じゃ ひけじゃえ 文政7年(1824)名古屋に流行した上方小唄を江戸端唄化したもので、原唄は "逢いた見たさに親の目顔...
小唄解説~木村菊太郎著より~

あの花が

清元お葉 詞・曲 ​あの花が 咲いたそうだが 羨ましさっと雨もつそのときは妾(わし)もあとから咲くわいな 「あの花」は普通 桜のことであるが、ここは初春に咲く水仙の雷にも例えられる年頃の娘を指したものであろう。お葉の友達の一人が婚礼が定まっ...