たらちねの

たらちねの 許さぬ仲の好いた同士
許さんせ罰当たり 猫の皮じゃと思わんせ
惚れたに嘘は夏の月 秋という字はないわいな

「たらちね」は垂乳根で親の枕言葉。
「罰当たり」は撥あたりで、三味線の胴に貼った猫の皮を指し「秋という字」は飽きるに掛けた語である。
この上方小唄は江戸で作られ、のち上方に伝わったもので、幕末江戸端歌としてうたわれ、江戸小唄に採られたものである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です